超硬派美少女アクション列伝
このページではメガドライブ版の「魔物ハンター妖子」
とPCエンジン版の「夢幻戦士ヴァリス3」を取りあげています。
どちらもギャルゲーと呼ばれながらも本格的アクションゲームとしてのクオリティ・難易度共に非常に高かった作品です(^^)。
まずイメージしてみて下さい。ギャルゲーマー(ギャルゲーを好むゲーマー)とはどんなゲーマー達か?一般的にはオタクっぽい(というかヲタクの象徴とされてる事も多い)イメージが先行しがちですけど、僕自身は「あらゆるジャンルのゲームをこなし、どんな凶悪な難易度もくぐり抜ける強者」だと思ってたりします。現在のギャルゲーは専ら恋愛シュミレーションが主流となっていますが、一昔前はアクションゲームがその主流を占めていました。そして昔のギャルゲーアクションの難易度は往々にして高く(ゲームバランスが悪いものが多かった)、操作性にも問題のあるゲームが多かったと言えます。が、ギャルゲーマーはそれらの難関をモノともせずくぐり抜け、ヒロインの笑顔の為にはいかなる苦労も惜しみませんでした。対戦格闘ゲームにしても、強い弱い、コマンド系、溜め系といったいかなる条件であろうと見 事に使いこなしてしまう器用なゲーマー達です。勿論全てのギャルゲーマーがそうだった訳ではあれませんが僕自身はかくべきであると思ってます。つまり...
下手な奴などギャルゲーマーには不要!!......って事デスね。
で、ここからが本題なんですが、今回は難易度の高かった二本のギャルゲーアクションを紹介しようと思います。
まず最初はメガドライブ版の「魔物ハンター妖子」。このゲームは「魔物ハンター妖子」メディアミックス企画(今では当たり前だが当時は珍しかった)の一環として発売されたもので、妖子のかわいさとセクシーなチャイナドレスが売りの企画でした(アニメビデオHだったし^^)。当時PCーエンジンに比べこういったゲームが極端に少なかったメガドライバーにはこのゲームのパッケージイラストはかなり効いた筈です(^^)。いや、俺だけじゃないって。絶対っ!
ですけど、それとは裏腹に、そのゲーム内容たるやカプコンライクな超硬派アクションで、難易度に関しても他の硬派メガドラアクションに引けを取るものではありませんでした。さすがメガドラ(だけじゃないけど)ヒロイン、弱い男には用はないみたいです。少々の難易度で投げ出す軟弱男はメガドラヒロインには不要って訳ですね。
ゲーム内容は縦横任意スクロールのサイドビューアクションで全5面。主人公妖子の武器は彼女の家に伝わる覇邪の剣で、斬る(押すボタンの長さで多少剣の振りが変わる)と、他にボタンを押し続ける事により妖子の周りにバリアが貼られ(これで敵の弾を防げますが、連続して弾を受けたら貫通してダメージを食らってしまいます)、その状態でボタンを離せばバリアを飛ばして飛び道具にもなります。
そして、このゲームの高難易度のポイントなんデスけど、その要因はやたらと死に易過ぎる事。一応ライフ制なんですけどあまり意味がなかったりします(^^)。どっかの某超魔王のごとく(をい)結構連続してダメージを食らう為、ダメージを受け始めるとあっと言う間にやられてしまうんです。次にジャンプの距離が常に一定な事。ジャンプの軌跡が調整出来ない為、着地点の予測を間違うとあっさり穴に落ちてしまいます。当然穴落ちは一発ミスなのは言うまでもありません。そしてとどめは敵の弾数。こういうタイプのゲームで弾というのも何か変ですけど、このゲームは敵がシューティングゲームの如く大量の弾で攻撃して来ます。しかもその数は半端ではなく、スプライトに強いメガドラの能力をいかんなく発揮して、画面が弾で埋め尽くされる場面が度々ありました(しかも殆どチラつかない!)。さすがジノーグを作ったメサイヤだけはあります(わら)。それでも強いボスキャラの猛攻をくぐり抜け、エンディングの妖子の笑顔を見る為に
爆進あるのみでした。
ちなみに個人的感想としては、確かに難しいが全く歯が立たないゲームでもなかったと思います。一応パターン学習型のゲームだったので頑張ればいつかはクリア出来る様になっていた(と思いたいんデスけど^^;)。
そして、次に紹介するのがPC−エンジン CD−ROM2システムで発売された「夢幻戦士ヴァリス3」。このヴァリスシリーズはパソコンから始まる名作アクションゲームシリーズでそのクォリティと難易度には定評がありました。
今回紹介するヴァリス3はその中でも特に名作と名高い作品で、美麗なアニメーションシーンやCD−DAを使ったBGM(これがかなり格好良かった)、魅力的なキャラクター等当時ギャルゲーとして一級品のスペックを持っていました。が、このゲームはそれだけではなく、アクションゲームとしてもゲーマーを唸らせるクォリティと難易度をも合わせ持っていたんですねぇ、これが(^^)。
ゲームシステムとしては割とオーソドックスなサイドビューアクションで、ジャンプと武器攻撃の他に魔法とスライディングがありました。で、このスライディングは使用中は無敵なのと同時に攻撃も出来るという事でこのゲームではかなり重要な役割を占めていました。又、このゲームのその他の特徴として主人公(プレイヤーキャラ)が優子、チャム、ヴァルナと3人いて、某ワイワイワールドの様にステージ中自由に交代出来ます。勿論キャラによって攻撃方法や魔法攻撃、そして攻撃力等の能力が異なっており、場面によっては使い分けないとクリアはほぼ無理でした(シーンによっては強制固定キャラになる所もありました)。
で、とにかく難しいゲームでしたねぇ。1面は簡単でしたが2面からいきなりスライディングを使わないと渡れない足場が出てきたり(ジャンプよりスライディングの方が若干距離が長い)、5面後半(ゲーム最難関の一つ)においては敵を氷の魔法で凍らせて足場にしなければならない場面があったりと頭を使わせる場面も度々ありました。又スライディングの操作レスポンスがあまり良くないのに微妙なスライディングのタイミングを要求されたりと、アスレチックアクションとしての難易度の高さも相当なもので、とどめに後半(7面以降)のボスがかなり強く、折角やっとの思いでボスまで行っても返り討ちにあうことも珍しくなくて何度そのたびに脱力感と殺気を感じたか(^^)。特にラスボスの強さは凄まじく、一応クリアは出来たがどうやって倒したかは覚えていなかったりします。
全体の難易度としては前述の魔物ハンター妖子をはるかに凌いでいると思います(ゲームの完成度もこっちの方がはるかに高い)。それ故このゲームはギャルゲーとしてだけでなく本格的ACTとしてプレイする人も多かった様ですね。ちなみにこのヴァリス3はメガドラにも移植されましたがこちらはなぜかかなり簡単になってます。 何故?
で、今回紹介した二本のゲーム、まだ捜せばかなりの安値で手に入る...と思います。「俺は軟弱男じゃねえ!」っていう人は是非挑戦して下さい(^^)。攻略のフォロー位はメールかBBSでしますから。