伝説のADV「メタルスレイダーグローリー」
ここでは、現在凄い値段付いちゃってるファミコンADV「メタルスレイダーグローリー」について述べたいと思います。僕はこのゲームの発売日に行きつけのゲームショップに走って買いに行って友達や店員から奇異な目で見られましたが、今となっては武勇伝になってますね(^^)。ちなみに購入価格は2割引の7251円(税込)でした。最もこのゲーム、うちの地元ではワゴンセールで売られていた事があったんですが(^^)。同じソフトを何本も買うのは趣味じゃないですが、このゲームだけは買っとけば良かったかなあとちょっと後悔したりしてます。
・どんなゲームか?
場所によっては30000円位するこのゲーム。一体どういうゲーム内容なのかというと、一言で言えばコマンド選択型の割とオーソドックスなタイプのアドベンチャーゲームです。ただ、基本的なストーリーの流れは一本道ですが、ゲーム中の選択肢によってストーリーの展開の仕方が多少変化します。という事で結構何回も遊べる様な設計になっていた様です。最もプレイ時間が割と長めな為、僕は全体を通しては一度しか遊んでませんが(章単位では結構繰り返し遊びました)。
又、場面によってはダンジョン捜索みたいな場面があったり、最終章ではメタルスレイダーに乗っての戦闘シーンがあったりと結構盛りだくさんで飽きさせない工夫がされています。特に最終章のバトルシーンはリアルタイムアドベンチャーで疑似3Dシューティングバトルを仕立て上げていてかなり燃えます。グラフィックパターン数もかなりの数が用意されていますし。
ちなみにセーブは章ごとのパスワードです。確か第二章のパスワードは「えりなもうおきなよ」だったと思います。どーてもいい事ですけど(なら書くな)。
・何が凄いのか
じゃあ、一体この破格の値段が付いている根拠は何なのかというと、これが結構沢山あります(^^)。とりあえず下記にリストアップしてみました。
・HAL研最後のファミコンソフト
ていうかソフトメーカーとしてのHAL研の最後の作品だった筈。
・ファミコン初の8Mロムカートリッジを採用
実はこのゲーム、ファミコンでは破格とも言える8Mの大容量カートリッジを採用しています。カートリッジの大きさも普通のファミコンカートリッジの大きさより大きかったです。
・ファミコンの限界を越えたグラフィックとアニメーション
このゲーム最大の売りは何と言ってもファミコンの限界を越えたグラフィックとアニメーションでしょう。上記にある様に、8Mの大容量を駆使したグラフィックは当時のプレイヤーを感嘆させました。そしてそのグラフィックが滑らかにアニメーションしており、その動画枚数もかなりの数にのぼった様です。
・キャラクターデザインに人気漫画家よしみる氏を起用
キャラクターデザインには人気漫画家よしみる氏を起用しており、魅力的なキャラクターが数多く登場しています。さすが美少女漫画家と呼ばれるだけあって、特に女性キャラが凄く魅力的でした。まあここら辺はギャルゲーの要素が少し入っているのかもしれません(^^)。
・出回りの少なさ
まあ、これはプレミア物の絶対条件ですね。このゲームが発売された時はもう既にスーパーファミコンが完全に主流になってましたので、出荷本数はかなり少なかった様です。あと初回版と再販版の2種類ある様です。
まあ要するにプレミアの付く要素の固まりの様なゲームだった訳ですね(^^)。コレクターズアイテムとしては申し分なしです。
・ゲームとしての評価は?
当時の雑誌の評価は決して高くはありませんでした。さらに言うと僕自身も総合的にはペタ誉めって言う程高く評価してなかったりします(^^)。理由は上のとおりグラフィックとアニメーションはいいのですが、シナリオが結構陳腐で盛り上がりに欠けたからです。ですがアドベンチャーゲームとしての完成度は決して低くなく、短所よりは長所の方が光るゲームだと思います。ちなみに僕がこのゲームで一番評価してるのは最終章のメタルスレイダー戦。展開的には割とパターンだけどかなり燃えました。
・30000円の価値はあるのか?
前に某ゲーム誌(中古ゲームの専門誌だったと思います)に、次世代ゲーム機3本分の価値ありと書かれていましたが、僕自身はさすがに言い過ぎな気もします(^^)。最も比べるゲームによってはいくかもしれませんが(デスクリムゾンと大冒険とプラネットジョーカーを定価で買うのと比べるとか^^)。ただ、定価で考えた場合、それ以上の価値は十二分にあったと思います。特にファミコンを愛した人にはぜひ遊んで欲しいですね。このゲーム、いわばファミコンソフトの最終形態と言えるものですから(グラフィックに関しては)。とりあえず僕の評価としては定価以下なら買いって所ですね。もしファミコン世代の人がこのゲームをこれくらいの値段で見つけられたらぜひ遊んで欲しいです。次世代機のゲームを一本我慢して、いつの間にか闇に消えたファミコン最後の大花火をその目で見届けるのも一興ではないですか?
・補足
密かにこのゲームの続編ストーリーがキャラクターデザイナーのよしみる氏自身の手により漫画化されています。当時は「GAO!」誌上で連載されていて単行本も出版されています。エリナを初めとする女の子キャラのサービスシーンがかなり多かったのはファンサービスだったんでしょうか(笑)。
ちなみに完結してません(涙)。