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何だか怪しさと胡散臭さ120%のタイトルデスが、筆者が2001年の春に留学を終えて帰国した時、アメリカ土産として$12.95で買って帰った洋モノゲームっす。

アメリカでそれなりに話題になった割には、日本語版は発売されていないっぽかったし。

この口にするのがちょっと恥ずかしいPanty Raiderは、2000年にSIMON・SCHUSTER INTERACTIVE社からWindows用として発売されたゲームで、ジャンルとしてはFPS系の3Dアクションアドベンチャーといった所っす。

タイトルと発売時期からしてTomb Raidersのパロディなのは明らかデスが、実際はあのゲームのパロディ要素は皆無なので、それに期待している人は注意してくだちぃ。

ゲーム内容は、エイリアンに捕まえられて脅された主人公ネルソン教授が、ビーチを駆け回って彼らの要求どおりの下着姿写真を撮っていくという内容で、対象レートが”Mature”、つまり大人向け指定されているあたり、一応日本でいう所の”エロゲー”に相当するかと思って買ったんデスが、実際はローポリな上に水着と区別がつかない下着までなので、エロ要素は殆ど無いっす^^;。

ちなみに、これがパッケージイラスト。

praidertops.jpg (26972 バイト)クリックすると大きめの画像が出ます。

…まぁ、明からにSomething about Mary(邦題:メリーにくびったけ)のパロディっすね。

んで、ゲームのストーリーは以下の通り。

ある日、ある惑星に住むエイリアンの元へ間違って地球の女性向けのランジェリーカタログが届き、それを見てすっかり興奮してしまった3人のエイリアン達は、もっと見たいとばかりに早速地球へ向かう事に。

そして、地球のビーチに着いた彼らは、たまたま居合わせてた不幸なネルソン教授をミューテーションして宇宙船に引っ張り上げ、用意してきた女性の下着だけを透視できるX線カメラ、”美人”女性に使うと、下着を残して服だけを溶かせるスライムの様な液体、そして撮影用のカメラを突き付け、「いいか、こいつを使って若い女の魅惑的な下着写真を撮るんだ。もし俺達を満足させられなかったら、この地球を破壊してやるぞ」と脅迫するのであった。

…とまぁ、救いようが無い位にお馬鹿とゆーか、くだらないプロローグです(笑)。

ツッコミどころが多すぎて、いちいち反応するのも面倒くさくなる所がミソでしょーか。

そして、こんなアホな連中の為に地球を破壊されてたまるものかと、ネルソン教授は渡されたスペシャルアイテムと共にターゲットを求め、ビーチを徘徊し始めます。


ゲームの流れとしては、まず開始時にターゲットの下着を指定されるので、彼女達を求めてマップを歩き回って探すか、もしくは甘い台詞を吐きながら、クレジットカードやら財布やら
便器やらをバラまいておびき寄せます。

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やがて、獲物が視界に入ってくれば早速X線カメラで下着を透視。そして、その下着が指定されたターゲットの物なら早速攻撃開始となります。
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まずは、必死で逃げ惑うターゲットを執拗に追いかけ回しながら、スライムを投げつけてジワジワと相手の服を溶かしていき(ちなみに、ビーチをウロついてる野郎やオバサンにぶつけると、身体ごと溶けてしまいます^^;)、その後、下着姿に剥かれて逃げられなくなったターゲットの写真を撮ればめでたくクリア〜♪
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↑恐怖のあまりに狂ったか、何故かポーズを取るターゲット^^;。

そして、エイリアン達が満足するまで、次なるターゲットを捜し求めるという寸法デス。

ちなみに、ゲームには時間制限があり、この時間内に下着写真を集められないと、教授はエイリアンの宇宙船に引っ張り上げられ、彼の目の前で本当に地球が破壊されてしまいます。

…つーか、エイリアンに地球が侵略されたり破壊されそうになるゲームや映画は星の数程あれど、こんなクソ馬鹿馬鹿しい理由で世界が滅ぼされるゲームは他には無いっす、ええ。

いやまぁ、世の中には女の奪い合いの腹いせに地球を核の冬にしようとする奴もいるけど。

ともあれ、人権侵害も甚だしいとゆーか、やっている事は強姦魔と全く変わらないんデスが、これも全ては母なる地球を救う為。人類の存続をかけて次々に女性を襲う教授の行動は英雄的行動として全て正当化されて然るべき…。

…だったんデスが、そうは問屋が下ろさないとゆーか、実はこのゲーム、発売されたアメリカで婦人団体から猛抗議を食らったそーで。

まぁ、そりゃそーだわな(笑)。

ともあれ、非常にアメリカ人らしいセンスと言うか、存在自体がアメリカンジョーク的なゲームですが、B級ノリが好きな人にはかなりツボにはまるんじゃないかと思います。

ちなみに、米国ゲーマーの評価は真っ二つに分かれているみたいで、レビューサイトを見ると、このノリが気に入った人なら「ゲラケラゲラゲラこりゃいーや。うわははははははは(≧∇≦)ノ☆彡」と絶賛(?)してますが、逆に生真面目なプレーヤーやえっちぃのを期待して購入した(爆)プレーヤーからは「フザけンなグラァ!!!(`Д´)」と罵詈雑言が飛び交ってます。

…まぁ、この辺の評価が両極端な所は、
典型的な個性派馬鹿ゲーの姿と言えるのではなかろーかと。

正直、マップがだだっ広い上に女の子が少なく、クダクダした展開で確かにゲームとしてはつまんないんデスが、話のタネには最高とも言える素材なので、馬鹿ゲーフリークを自称する人は機会があれば是非一度やってみる事をお勧めします。

ただ、日本語版が多分無いのは先述したので、ある程度英語力が無いと楽しめないでしょうけど。
(別に遊べない事も無いんデスが、エイリアン達のピー音入りまくりのお下品トークが聞き取れないと魅力半減なので)


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