対戦の熱いマイナーゲーム


って事でここでは対戦が滅茶苦茶熱いゲームを割合マイナーな路線に焦点を当ててレビューしてみます。
ホントはどれも独特の熱さを持った対戦ゲームばかりなのにイマイチ盛り上がらなかったのは本当に惜しいと思わざるを得ない物がありますね。

ティンクルスタースプライツ ADK 対戦シューティング NEOGEO、SS、DC
 やっぱり対戦が熱いゲームと言えばコレでしょう。個人的には世界一対戦の熱いゲームだって頑なに信じてます(笑)。

 このゲームは今までありそうで無かった対戦シューティングで、ゲームシステム的にはぷよぷよ等の連鎖系の対戦アクションパズルにシューティングゲームの要素を加えたという感じデス。プレーヤーは分割された左右のフィールドの中で、そこで出てくるザコを連続して破壊する(連爆という)と敵のフィールドに弾を大量に振らせて攻撃出来るというもので、これだけ聞いていると「ああ、典型的な対戦パズルゲーム系なんだなぁ」と思うんですが、実はこのゲームの場合そこにシューティングゲームとしての要素を持ってきて、プレーヤーの腕次第でどんな敵の攻撃も避けきれてしまうんです。
 そして、実はこれこそがこのゲームの他に類を見ないほど対戦を熱くさせている部分なんです。

 例えばぷよぷよ等の場合、基本的に相殺不能状態で7連鎖を食らえばそこで勝負が決まります。他の対戦パズルの場合も同様で、ある程度の連鎖を決めればそこで一撃必殺になってしまうんですよね(対戦ぱずる玉は多少逆転チャンスもありますが)。なんですが、このゲームの場合はシューティングゲーム特有の特質として、例え40連爆みたいな無茶苦茶な攻撃を受けても、プレーヤーの腕次第で降りかかる弾すべてを避けてしまうことも可能なんデス。一応緊急回避用のボンバーもありますが、それを使い切ったところで中〜上級者相手にはそう簡単に勝負は決まりません。
 又、降ってくる弾には破壊可能なものと不可能なものがあって、その破壊可能なものを連爆で上乗せして相殺して反撃することも可能で、これを使えば60〜70連爆みたいなもの凄い数も出ます。従ってホントに最後の最後まで対戦の行方は分からないんですね。

 って訳で、ぷよぷよの場合は上級になれば成る程一撃必殺の大連鎖狙いの孤独で寡黙な勝負になっていくんですが、このゲームの場合プレーヤーのレベルが高ければ高いほど熱い対戦になります。特にシューティングゲーマーな人同士でやると心の底から熱くなれます。

 それ故にこのゲームを本当に楽しむには強力な対戦相手が必要なんです。そう言う意味でこのゲームがそれ程盛り上がらなかったのは本当に惜しいんです。”対戦ゲーム”というジャンルでは無類の可能性を秘めていると言えるのに。
 一応このゲームはサターンとドリームキャストにも移植されましたが、どちらもネット対戦に対応しなかったのは悔しいですね。特にドリームキャスト版は対応してくれればそれだけで買いだったんですけど(.......というか寧ろ対応して当然と思ったんですが)。

今のところ唯一可能性があるとすれば合法、非合法のラインがスレスレのエミュレータだけって事になるんですが、ここはWindows用なりドリームキャスト版の対応版なり他のネット機能付きゲーム機なりで是非出して欲しいところです。

 という訳でサターン版だと現在結構高い値段付いているみたいですけど、是非遊んで欲しい逸品デス。でもいまいちマイナーに終わった原因の一つは、このゲームのもう一つのウリであるあのキャラにあるのかもしれないですね(^^;)。とは言えやっぱあのゲームはあのキャラと世界観だから出来たとも思うんですが。
 ........ま、いずれにしても食わず嫌いでやっていないなら絶対損はしないと保証しますのでやってみて下さい。

追伸:
ちなみにオリジナルのアーケード版は第11回ゲーメスト大賞でゲーメスト大賞部門で10位、ベストシューティングゲーム部門でも3位に食い込んでいて、ああ分かる人は分かってるなぁと思いましたねぇ^^

 

フライングパワーディスク データイースト スポーツ(?) NEOGEO
 そしてお次は1994年にNEOGEOで登場したデータイーストのフライングパワーディスク。このゲームは一言で言えばゲームセンターとかに置いてあるエアホッケーをスポーツゲームにしたという感じデスね。1Pと2Pで左右で陣地が分かれいて、タイトルにもなっているフライングパワーディスクという円盤を相手の陣地の奥のゴールに叩き込むと得点が入ります。そして、そのゴールには3点と5点の二つのゾーンがあり、先に規定の点数を先取するか(日本版は15点セット)、タイムオーバーになった時点で得点の高い方が勝ち。
 そしてエアホッケーと違うのはプレーヤーがディスクをはじき返すのでは無くて、プレーヤーキャラが一度掴んで投げるので飛んできた逆方向に変化を付けて投げつけることが出来たり、またたまに必殺技なんかも炸裂します(^^)。ここら辺はドッチボールに近い要素も持っていると言えるかもしれません。

 このゲームの場合上記のティンクルスタースプライツみたいに念密に練りこまれた対戦ゲームでは無くて、殆ど指先の反射神経だけのいわゆる体育会系対戦ゲーム(今勝手に命名)で殆ど何も考えずに気軽に遊べるゲームです。ルールが単純な分始めての人でも遊びやすいし。多少の飽きやすさはありますが、それでも手軽に遊べて爽快感が抜群なので、気分転換などに手元に一本置いておきたいって感じのゲームですね。このゲームが発売された当時はNEOGEOは餓狼伝説スペシャルがまだ現役で、龍虎の拳2やKOF1994等の格闘ゲームが全盛期とも言えた時期で一服の清涼剤的役割を果たし.......えたかもしれないですけどあまり目立つことはなかったですね(汗)。

 ちなみにこのゲームの魅力の一つに派手な演出があります。やはりNEOGEOだけあって画面や音、必殺技等がド派手にそれでいてテンポよくゲームが進行していて、それが余計にこのゲームの爽快感を増していました。とにかくスカッと出来るゲームです。(もちろん勝っていればの話ですが^^;)

 ただ残念ながらこのゲームはNEOGEO以外に家庭用には移植されていませんので今プレイするのは結構難しいかもしれない所が難点デスね。これもネット対戦対応でDCで3000円位で発売してくれると嬉しいんですが。

 

あすか120%Burning Fest. ファミリーソフト 対戦格闘 PC、SS、PS、その他
 確か始めてこのゲームを見たのはFM-TOWNS版でした(笑)。対戦格闘ゲームの中には全員女性キャラというゲームがちらほら発売されてますが、年代から考えてもこのゲームが元祖と言える.......かどうかは定かでは無いですが(をい)、一般向けゲームだとやっぱ元祖だと思います(^^;)。

ちなみに元祖は18禁用だったクィーン・オブ・デュエリストってゲームだった気がしますけど間違っていたら突っ込み募集

 ま、それはともかく、このゲームは昔から見た目がしょぼくて何かヤバそうな気がしながらもキャラデザイナーの七瀬葵氏のパッケージに惹かれて(とはいいつつ七瀬氏とファミリーソフトで版権関係でモメて後のシリーズではキャラデザイナーが違う人になっているのも割合有名な話^^;)買ってみると実はゲームとして悪くない出来だったりと只のギャルゲーとはなかなか侮りがたい物があったりするゲームです。
 その要素としては、実はこのゲームは他の格闘ゲームには無い技と技同士の相殺があるんです。いやまぁ初代ストリートファイターの頃からも飛び道具同士の相殺はあったんですが、このゲームは必殺技から通常技にかけて全ての技が相殺可能なんです。この相殺合戦が又熱いんですねー。最もその分駆け引きというものが崩壊してるんデスが^^; その為、これも最後の最後まで勝負の行方が分からないゲームに仕立て上がってます。削り勝ちも出来ませんしね。

 ちなみにこのシステムってバーチャファイターや鉄拳等のリアル系の3D格闘ゲームに向いてると思うんですけどね。そうなったら多分ジャッキーチェンのカンフー映画みたいな対戦格闘が出来ると思うんですけど。

 んで、実はこのゲームのシステムを昇華させたゲームに、同人ソフトですがThe Queen of Heartってゲームがあります。(知る人ぞ知るというか同人ではかなり有名なゲームですね) 実は最新版のThe Queen of Heart’99SEを遊んだんですが非常に良くできてました。今更っぽいけどこれもレビューするかな........?

 あ、ちなみにもしこのゲームをプレイされるならお勧めはサターン版のLimited.デスね。アーケード版の予定もあったらしいんですがこちらは実現しなかったみたいで(ρ_;)。

 

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