Dear My Pretty Fighter
ver1.02
制服伝説プリティファイターX。セガサターンマガジン誌では一時女王にも君臨した(それ程長くはなかったですが)格闘ゲームです。どっちかと言うとその続編の「FIST」の方が取り上げられることは多いですが、このゲームもクソゲーマニアには大変有名なゲームの一つです(^^)。
ちなみに個人的には結構嫌いでもなくて、「クソゲー」としてより「バカゲー」としての認識の方が大きかったりします。このゲームはゲームシステムのイタさよりも、設定資料読むと何日か寝込んでしまいそうな程頭痛がしてくる程のキャラ設定にあるでしょう(^^)。
・プリティファイターって何?
今や有数のクソゲーメーカーになった(^^)イマジニア製格闘ゲームで、このゲームの最大の特徴はプレーヤーキャラ全員が女の子という事です。このゲーム(スーファミ版)の発売当時、格闘ゲームと言えば女の子キャラは一人かせいぜい二人が当たり前であり当時にしては結構斬新なコンセプトだった...のかなぁ。オタク系ゲーマーへの魂胆が見え見えなんだけど(爆)。しかも寄りついたのは歪んだ嗜好のゲーマーばっかだったという体たらく(^^)。
ちなみに「制服伝説」ってある通り、各キャラはセーラー服やらブレザーやら白衣(ナース)やらボディコンやら柔道着やら振り袖等々半分以上は制服じゃない様なものも混ざっている様デスが、まあ制服を着用しているという設定です。ちなみにスカートが妙に短いのも特徴デス(^^)。セーラー服とかはともかく柔道着やら振り袖やら本来スカートじゃないものまで強引にミニスカートにしたてあげているのはこだわりと言えましょう(^^)。ミニスカポリスも真っ青です(爆)。
で、格闘スタイルは一応その制服にちなんだ技とかはありますがほぼ関係ないデス。又、キャラごとの技にも統一性というものが見られないので深く考えない方が賢明でしょう(^^)。
ちなみにはじめは1994年の年末にスーファミで発売されてサターン版は1995年の初夏にリリースされました。
・ストーリー
はっきり言ってあって無いようなものデス。マニュアルに2ページにわたってぎっしりと載ってはいますが、実際このオープニングストーリーはゲーム内容には全然反映されてません。一応主人公のマリンの親友サキが突如新興宗教である新真教(語呂が悪いぞ)に襲われ、病院で看護を受けている矢先にさらわれてしまったので、担当の看護婦さんのクリスと共に新真教教祖、マリアの元に助けに行くってな感じでしたが、そのサキはゲーム中には一度も出てきません。当然エンディングもストーリーとは全く無関係です(笑)。って事で気にしないで行きましょう。
あ、ちなみにマニュアルにあるストーリーには「まずは唯一の手がかりのある横浜に向かった」となってるくせに、このゲームに横浜ステージは存在しないという事も気にしちゃダメです。禿げますから。
てな訳でゲームスタート。上にもあるとおり、このゲームはマリン(真淋と書く)が主人公な様です。
ええとデータによると...彼女は「青木真淋 16歳 青森県出身」
青森県出身ってのは割合珍しいパターンですが外見は確かに主人公の雰囲気です。制服もセーラー服と言うことでまあ妥当な線でしょうね。やっぱ何だかんだ言って日本人の制服の代名詞といえばセーラー服なんだと思いますし(色々な意味で^^)。
で必殺技は波動拳コマンドでセーラーパンチ(飛び道具)、昇竜拳コマンドでブルセラアッパー(対空)...ってをい
そのまんまじゃねーか(核爆)!
身も蓋もあったもんじゃないデスね。まったく(^^)。
ちなみにこのゲーム、この手の「そのまんま」系な技がかなり多いです。で、キャラ全体として技の名前は「そのまんま系」、「割合まとも系(稀少ではあるが)」、そして「完全に意味不明系」の3種類に分類出来ます。一部ですが具体例としては以下の通り
・そのまんま系
痛いムチ
おぼんスマッシュ
クイックアッシー
おしりペンペン
肩たたき
ぐるぐるパンチ
ティーチャーアタック
ファミレスキック
シスターラリアット
パックリ旋風脚
等
・比較的まとも系(他の格闘ゲームに比べて)
ハリケーンキック
クロスブーメラン(罰当たりな気もするが)
メディカルシャワー
リバースキック
等
・完全に意味不明系
お尻プー
ラジオ体操
びりびりサンキュー
明日天気になれー
内緒話
肉にしますか魚にしますか
内緒話
7年殺し
後ろの正面だーれ?
そこに立ってなさい
ハメハメドライバー
等々
何か見ただけで目眩がしてくるようなネーミングセンスばかりですが(^^)このゲームの技の名前はこんなのばっかデス。しかし「意味不明」系の技なんて名前だけじゃどんな技か絶対分かりませんって(爆)。想像してみる気すら起こしませんし(^^)。しかしいずれにしても...
まったく最近の若い娘は....
さて、話題を元に戻して、このマリンの必殺技はもう1つ1回転+パンチで「ポケベルフラッシャー」というのがあります。ピンチの時(体力半分以下)にポケベルで仲間を呼んで助けに来てもらうという技なんですが、これを使うと
画面端からパンツ一丁の男が相手に突撃していきました。
いや、初めてこの技を見たとき思わず笑うどころか唖然としてました。これを見たプレーヤーの中には本気で狼狽した人もいる様で(^^)、はっきり言って怪しいというレベルを既に楽勝で凌駕しています。
で、何者なんだあの男は?
いや、それよりも
何故パンツ一丁で助けに来る?
トドメに何か仲間というより...
下僕
ってな感じなんデスけど(爆)。そう言えばまりんは元ガキ大将らしいし、下僕(舎弟)の一匹や二匹いてもおかしくはないか....(ぼそっ) ま、まあ考えても答えは出そうにないので次に行きましょう(汗)。
で、ゲームの流れは至って普通で、2本選手の勝負に勝つと次の相手に進んでいくというもので、3人に連続勝利する(コンティニューなしで)と、各キャラのご褒美グラフィックが見られます。それが水着やらバニーやらYシャツ一枚やらとなかなかツボをついてます(^^)。ただグラフィックのキャラが細すぎるのが難点ですが。ちなみにゲームのリプレイがあるのですが長くなるので別のリンクに掲載しました。このページのラストかこちらからでも飛べます。後で是非ご覧になって下さい。
さて、それでもって全員のキャラを倒すとラスボスであるマリア様が登場します。マリア様は今回サターン版で追加されたキャラの一人ですが、実は僕がこのゲームそれなりに気に入っている理由の70%はこのマリア様だったりします(^^)。マリア様は世界征服を企むシスターで、卑怯なほど強力な技と神の加護(何の神だか)を持っており、対戦に勝った暁には井上喜久子さんの声で「世界は私の物」と宣われた日にはもう(^^)。で、お約束として隠しコマンドでプレーヤーキャラとしても使えるんですが、ご褒美グラフィックの一つにウエディングドレスがあり、これ見たときに思わず(以下略)
これ以上語っていると18禁な方向に暴走しそうなので止めておくとして、(各キャラの詳しい事はリプレイページに書いてますので(簡単な攻略付き))マリア様を倒すとエンディングムービー(やっぱり綺麗じゃない^^)が流れてスタッフロール(スーファミ版の方が凝ってますが)。ゲーム終了です。
でもはっきり言ってマリア様は萌え〜な感じですけど他のキャラはあんまり可愛くなかったかも(サターン版のグラフィックは)。それ故にギャルゲーとしての要素を満たしていたのかどうかは不明デスね。
ゲームシステムについては初代スト2の時代から進んでおらず、要するにこのゲーム発売当時にしては既に時代遅れなものだったのは否めません。ただ全く遊べない訳でも無く、デスクリや大冒険の様にゲームとして完全に崩壊している訳でもない(あくまで「完全」に)ので、この二つと肩を並べる程のゲームでは無いと思います。一応スーファミ版よりは遊べるゲームにはなっていますしね。
で、僕がこのゲームをそれなりに気に入っている(あくまでそれなり^^)理由は上記の様にマリア様が殆どですが、他の理由はこのあまりにも馬鹿野郎な設定と世界観デスね。これには「ふざけんなぁ!」ってキレるか「あははははは」って笑うかどっちかでしょうが僕は後者でした。もうあまりにもお馬鹿で笑えてくるというか...
ちなみにこの前格闘ゲーマーの友人達にこのゲームをやらせてみたら(我ながら酔狂な事を)意外と評判良かったデス(^^)。理由を聞いてみたら某友人Hは「溜め投げがあるから」と答え、某友人Fは「回転投げがダメージ減らない」からなんだそうです。確かにこの頃にはもう「溜め投げ」コマンドは絶滅状態で、飢狼伝説シリーズで「十兵衛」使いだった彼には嬉しかったんだそうで。でもう一人の方はザンギマニアな人なので一回転投げが決めまくれるのが楽しかったんだそうです(しかも吸えるし)。って
全然参考にならない答えだな、オイ
後は密かに僕がこんなに楽しんだのって不覚にも発売日に定価の1割引で買ってしまったっていう負い目から来ていたのでは無いかと不安もあったり無かったり(笑)。何が何でも楽しんでやるー!っていう貧乏根性が.....ふっ、そんな訳ないか。そう。俺は愛を感じたのさ。このゲームに。ヽ(´ー`)ノ